フラム 2-3 チェルシー:54分間で5ゴール
クレイヴン・コテージのダービーは、最初の得点まで60秒しかかからなかった。ジョアン・ペドロが1分に決め、チェルシーはその後一度もリードを譲らなかった。もっともフラムは2度、射程圏内に迫っている。
5つの得点はすべて54分間に収まった。残る36分は何も動かさなかった。このコントラストこそ、この試合を最もよく言い表している。
開始1分の失点
ボールに触れる前にビハインドを背負えば、どんな計画も組み直しになる。フラムはそれを走りながらやってのけた。23分、ジョシュ・キングが同点にして試合を振り出しに戻した。
一方のチェルシーは早い時間に2枚の警告を受けている。5分のレヴィ・コルウィルと12分のロメオ・ラヴィア。コントロールよりも摩擦の試合になることを予告するものだった。
実際そのとおりで、23分から41分までは本当に互角の時間帯が続き、ダービーはどちらに転んでもおかしくなかった。
勝負を決めた時間帯
転んだのはチェルシー側だった。41分にモーガン・ロジャースが決めてハーフタイム前に1-2とし、49分にはコール・パーマーが加点。後半再開からわずか4分だった。
この1-3が、試合が終わったように見えた瞬間である。前半終了間際に失点し、後半開始直後にまた失点したチームは、たいてい余地を失う。
しかしフラムは54分、ゴンサロ・ガルシアのヘディングで応えた。1-3から5分後にスコアは2-3となり、まだ30分以上が残っていた。
無得点の36分間
その後に続いたのは、報われなかった包囲戦だった。フラムはポゼッション61.5%で試合を終えている。ホームで敗れたチームとしては目を引く数字だ。枠内シュートは6本だった。
チェルシーのポゼッションは38.5%とより少なかったが、シュートは多かった。18本対フラムの14本。枠内は6本で、相手とまったく同じである。
この枠内シュートの対称性が、試合が細部で決まった理由を説明している。両者が生み出した量は同じで、チェルシーのほうがそれを時間軸にうまく配分した。
終盤の警告——チェルシーは75分のリース・ジェームズ、フラムは76分のカルヴィン・バッシーと88分のティモシー・カスターニュ——は、ホームが押し込むほどに硬化していった試合を描いている。
ダービーからの2つの出口
フラムは、ボールは支配したが試合は支配しなかったという居心地の悪い感覚を持ち帰る。1度追いつき、もう1度1点差に迫り、そのどちらでも勢いを十分な時間は保てなかった。
対するチェルシーは、必要な瞬間に必要なことをした。開始1分に決め、前半終了前に決め、後半開始直後に決めた。最もダメージの大きい3つの時間帯での3得点である。
この先に待つもの
クレイヴン・コテージに集まった27,461人は、この節で最もオープンな試合を見た。同時に、ポゼッションが語ることとスコアボードが語ることの差が最も大きい試合でもあった。
チェルシーにとってはダービーでの勝ち点3と、ボールを持たずに勝ったという評価。フラムにとっては戦えたという確信と、ホームで3失点したというより難しい問題である。
節で最も得点の多かった試合
クレイヴン・コテージの5得点は、開幕節のどの試合よりも多かった。10試合で合計30得点、平均3得点というなかで、5点に達したのはこの試合だけである。
このダービーは、週末に2つしかなかったアウェー勝利の一つでもある。残る9試合はホームの勝利7と引き分け1に分かれた。チェルシーは節全体でもう1チームしか成し遂げなかったことをやってのけた。
ポゼッション38.5%でアウェー勝利というのは、ボールを支配することが試合を支配することだという考えとうまく噛み合わない。この週末の唯一の例でもない。マンチェスター・シティは66.1%を積み上げながら、勝ち点3を得るのに91分を要した。
フラムにとっての統計的な慰めは薄いが本物ではある。この節でビハインドから立て直した回数が最も多かったのは彼らで、2度。そして2得点しながらホームで敗れた唯一のチームでもあった。
フラムのポゼッション61.5%は週末でも上位の数字で、上回ったのはブライトンの72.9%とマンチェスター・シティの66.1%だけだった。違いは、その2チームが勝ったことである。ブライトンは4点差で、シティはアディショナルタイムに。ボールを持つことは3例のうち2例で報われ、クレイヴン・コテージが例外だった。
"1分に1点、54分間で5点、そして最後の36分は0点。ボールを多く持ったのはフラム、大事な場面で枠を捉えたのはチェルシーだった。"
